「ペペロンチーノの乳化のコツって何?」
「ペペロンチーノ乳化の方法ってどうやるの?」
「家庭のコンロでも美味しいペペロンチーノ作れるの?」
そんな悩みを解決します。
美味しいペペロンチーノを作るのに大事なのは乳化でしょ?
それは理解しているという人も多いでしょう。
しかし、理解はしているけど美味しく作れないという人も多いのではないでしょうか?
この記事ではそんな人の為に書きました。
こちらに記事を最後まで読んで頂ければ、あなたがペペロンチーノを美味しく作れなかった理由がわかります。
ここでは以下の5つの事について書いています。
- ペペロンチーノを美味しく作るには乳化が絶対条件
- 乳化とは?
- ペペロンチーノでの乳化の必要性
- ペペロンチーノの乳化のコツはフライパン?
- ペペロンチーノの乳化のコツはフライパン選びで決まる?のまとめ
順番に解説します。
この記事は飲食業界に15年以上務めたナカイが書いています。
ペペロンチーノを美味しく作るには乳化が絶対条件
ここではペペロンチーノを美味しく作るには乳化が必要だということについて解説します。
ペペロンチーノを美味しく作る為には乳化が絶対条件です。
なぜならペペロンチーノは使用する材料が少ないからです。
ペペロンチーノで使用する食材はこちら。
- オリーブオイル
- パスタ
- にんにく
- 鷹の爪
- パセリ
- 塩
以上です。
材料が少ないから作るのが簡単と思われがちですが、実は逆です。
結構難しいです。
なぜなら、材料をみてもわかるように「美味しいさの根幹」になるものが極端に少ないからです。
例えばカレーを作るとしたら、玉ねぎ、人参、豚肉、ブイヨン、カレーのルー、その他の野菜や調味料を使用します。
それぞれの食材から出る美味しさを最大限に引き出し、それをカレーのルーでまとめる事で美味しいカレーが作れます。
「美味しさの根幹」となるカレーのルーがあり、そこにそれぞれの食材の旨みを足していくというイメージです。
調味料もソースやケチャップ、蜂蜜など味を複雑に美味しくする物を加える事ができます。
ですので、カレーは様々な味や種類が産み出し易いです。
ところが、ペペロンチーノは基本的な味は塩(胡椒)のみです。
そこに、にんにくと鷹の爪で味を足すことしか出来ません。
そして、それを最大限に生かす為に乳化させるというテクニックが必要になります。
乳化とは?
では乳化とは一体どんな現象の事なのか?
ここでは乳化について解説します。
乳化というのは水分と油分を混ぜ合わせ分離しない状態にする事です。
乳化した食べ物の代表はマヨネーズがわかりやすいですね。
ビネガーなどの水分にサラダ油などを加えて乳化させながら混ぜる事で、分離のしないマヨネーズが完成します。
そんな乳化にも2種類があります。
- 水中油滴型
- 油中水滴型
言葉はわかりにくいですが、順番に解説します。
水中油滴型
水中油滴型というのは、水分の中に油が乳化して安定を保っている状態の事です。
牛乳や生クリームがそれに当たります。
油中水滴型
油中水滴型というのは、油の中に水分が乳化して安定を保っている状態の事です。
フレンチドレッシングやマヨネーズがそれに当たります。
ペペロンチーノでの乳化の必要性
乳化とは水分と油分を混ぜ合わせ、安定させるという事はわかりましたね。
では、なぜペペロンチーノを美味しく作るには乳化が欠かせないのか?
なぜなら、乳化させる事で濃度が付きパスタに絡みやすくなるからです。
先ほども解説したように、ペペロンチーノの「美味しさの根幹」は塩とにんにくです。
その2つの美味しさを最大限に引き出し、パスタに絡める事が美味しいペペロンチーノを作るコツです。
ニンニクと鷹の爪で香りをつけたオリーブオイルと、パスタの茹で汁で乳化させる事で濃度が付きソースのようになります。
それがパスタに絡む事で、パスタ1本1本にソースが絡みつき美味しいペペロンチーノになります。
もしも、乳化が上手く出来ていないと水と油が別れたままなので、パスタに絡むのはオリーブオイルだけとなってしまいます。
それはペペロンチーノではなくパスタのオリーブオイル和えです。
ですので、美味しいペペロンチーノを作る上で乳化は必ずするべきです。
ペペロンチーノの乳化のコツはフライパン?
ここではペペロンチーノを作る時の乳化のコツについて解説します。
ここまでの内容を知っているという方は多いでしょう。
理解もしている。
けど、上手く出来ない。
そんなあなたはここをしっかりと読んでください。
上手くいかなかった理由がわかります。
美味しいペペロンチーノを作る時の乳化のコツは2つあります。
- 良く混ぜる
- 火加減に気を付ける
順番に解説します。
良く混ぜる
乳化の基本は良く混ぜる事です。
しっかりと混ぜる事で水分と油分は乳化します。
ペペロンチーノを作る過程でもしっかりと混ぜる事で乳化させます。
どのタイミングでしっかり混ぜるのかと言うと、茹で汁を加えたタイミングです。
ニンニクと鷹の爪でオリーブオイルに香りを移して、茹で汁を入れてしっかりと混ぜて乳化させます。
この時点で上手く乳化させる事ができれば、後はパスタが茹で上がるのを待つだけです。
もしも、茹で汁を加えた時点で上手く乳化が出来なかった場合は、パスタを加えてからしっかりと混ぜ合わせる事でも乳化する事が出来ます。
ですので、パスタが茹で上がってしまっても焦らずしっかりと混ぜて乳化させてください。
火加減に気を付ける
乳化させる時は火加減にも気をつけてください。
火加減が乳化に直接関係あるかと言えば、ないです。
室温だろうと、温かい状態であろうと乳化は出来ます。
(マヨネーズは室温で作りますし、オレンデーズソースというのは温かいまま乳化させます。)
しかし、火加減が強い事によって水分が蒸発してしまい乳化させる水分がなくなってしまっては乳化が出来なくなってしまいます。
家庭でペペロンチーノを上手く作れない理由はこれです。
プロがパスタを作る時に使うフライパンはアルミ製のものが多いです。
それは、底が厚くなっていてゆっくりと加熱する事が出来るからです。
しかし、家庭用のフライパンでは底が薄く、同じ火加減で加熱すると直接火に当てているかのようになってしまいます。
そうならない為にも、火加減の調節というのは美味しいペペロンチーノを作るコツになります。
ペペロンチーノの乳化のコツはフライパン選びで決まる?のまとめ
いかがでしたでしょうか?
ペペロンチーノの乳化のコツはフライパン選びで決まる?について解説しました。
美味しいペペロンチーノを作るコツは乳化だという事は広く知れ渡っている事です。
しかし、それを理解していても美味しく作る事ができないという方には参考になったのではないでしょうか?
最後に乳化のコツ2つについておさらいしておきましょう。
美味しいペペロンチーノを作る乳化のコツは以下の2つです。
- 良く混ぜる
- 火加減に気を付ける
です。
これで、家庭のコンロでも美味しいペペロンチーノを作る事ができます。
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